住まいづくりcolumn
丘陵地の高低差が生む 南への広がりを望む家
北面に設けたビルトインガレージ&ガラス張りの玄関アプローチ
設計を担当したのは、スレッドデザインスタジオの伊藤さん。南垂れの丘陵地を造成した敷地は、道路を挟んだ北側の隣地が少し高くなっていた。そのため、北側にはご希望だったビルトインガレージとガラス張りの屋根付きのアプローチを設け、あえて外部からの視線が入らない閉鎖的な外観をデザイン。
南側にはウッドデッキテラスのある開放的な庭を設け、天井や壁いっぱいまで大きくとった窓を介して、光と空間の広がりを感じる気持ちの良いLDKを設計した。さらに、リビングの床を30センチほど彫りこむことで、2.9mの天井高を確保。頭上には吹き抜けとハイサイドライト(高窓)を設け、外部からの視線を気にすることなく光を取り込み、空を眺めることもできるようになっている
毎日の家事を考えて、効率的な家事動線にもこだわりたかった奥様。そこで、伊藤さんはキッチンを中心に、洗面室、脱衣室、浴室、洗濯室、ファミリークローゼットで発生する一連の行動がコンパクトにまとまる動線を計画し、家事の効率アップを提案。階段を家の中心に配置することで、家族が階段を介して効率的に家中とつながる動線も、家族全員の住みやすさを考えた提案だという。
Post:2023.04.27