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住まいづくりcolumn

“古き良さ”を生かした 和モダンリフォーム

 築40年を超える日本家屋を中古で購入したS様。それなりの築年数が経過しているとはいえ建物そのものは非常に立派な造りであったため、その良いところを生かしながら現代風の住みやすい家にリフォームしたいと考えていたという。今回、設計・デザインの依頼を受けたLIC・山本建築設計事務所の山本さんは、日常生活において最も使用頻度の高い玄関、リビングダイニング、キッチン、お風呂などを中心に、S様のお好きな和モダンのテイストを取り入れて設計を進めることにした。

 土間が広がる趣のある玄関は、室内床を拡張して式台を設置することで、もともとのイメージを大切にしながら機能性を高める工夫を施した。その一方で、カーペット床と塗り壁だったLDKには木の質感をふんだんに取り入れ、リフォーム前に購入したというS様お気に入りのカッシーナのソファが似合う、和の雰囲気が薫るモダンな空間に一新。キッチンにはアイランドタイプを採用することで、壁のない開放的なLDKを設計している。立派な庭を臨む大きな開口部は、ペアガラスを使った木製建具に作り直すことで断熱性をアップ。古い家屋のもつ良さを生かしながらデザインしたモダンな空間と、現代の暮らし方に合った住みやすさを兼ね備えた住宅を、リフォームで手に入れたのである。

 

Post:2024.01.31