住まいづくりcolumn
奥へと続く期待感を演出する アプローチのある住まい
広い敷地の最奥に玄関を配置した、長いアプローチを設けた住まい
交通量の多い国道から少し離れた閑静な住宅地に新居を構えたS様。様々な設計事務所や工務店を比較する中で、足を運んだツジデザイン一級建築士事務所の見学会で同社の家づくりに触れ、設計を依頼することにしたという。
S様邸の建築地は、ご両親が暮らす母屋がある広い敷地の一画。接道する敷地西側には母屋が建っており、新居はその奥にあたる東側で計画していた。そのため、敷地の奥にまで続くアプローチから設計を始めることにした。ツジデザイン一級建築士事務所では、庭木を眺め、奥へと進む期待感とともに玄関へと進んでいく…そんな空間としてのアプローチづくりを常日頃から大切にしており、S様邸にも長い距離を抜けて北側の玄関へと誘うアプローチの中に、庭から続く低い軒下を通る演出など随所に工夫を凝らしている。
室内は玄関や水回りを北側に集中させ、居室は南側に配置。特に、1階は南側に大きな開口部を備えた開放感ある空間を実現している。さらにS様邸では屋根に備えた太陽光パネルによる発電や、断熱等級5を確保することでZEHを取得。快適な暮らし心地に加えて光熱費の大きな削減も見込める住宅を設計した。2025年4月の省エネ住宅義務化の後も、義務化基準はさらに引き上げられる予定であり、こうしたノウハウも今後の家づくりには重要なのである。
Post:2024.01.31