ジャストサイズを見極めて形にした、コンパクトな広々空間のある家

以前からツジデザイン一級建築士事務所の見学会に参加し、そのデザインや設計コンセプトを気に入っていたというB様ご夫婦。そんなご夫婦からの期待に応えるべく、今回のプランニングを担当した一級建築士の辻さんは、シンプルな美しさをデザインに生かしながらそれぞれの空間における適切なサイズを見極めたコンパクトなプランで、限られた予算を最大限に活用できる家づくりを目指すことにしたという。

外観は長方形の建物に切妻屋根を組み合わせたすっきりとしたシンプルな美しさをデザイン。室内に入ると、玄関から続き土間でキッチン、ダイニング、そして段差を介してその先のリビングへと繋がっていく。その頭上には吹き抜けが広がっており、１階は水回り以外には間仕切り壁をほとんど設けていないため、縦方向にも横方向にも広がりのある開放的な空間になっている。実際このお宅の１階床面積は13坪程度の広さしかないのだが窮屈な感じはなく、ご夫婦は快適に暮らしているという。道路に面した北側には、リビングの吹抜けに部分に大きな窓を設置。北側からも安定的に光を取り込むことができるためLDKは奥まで明るく、気持ちの良い開放的な空間が広がっている。