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住まいづくりcolumn

日本古来の建築技術が生きる                  伝統構法を駆使した木の家

手の届く価格で実現できる本格木造建築のマイホーム

現在の一般的な木造住宅は、所謂「軸組構法」「在来構法」と言われる近代構法で建築されるものが多い。しかし、日本には古い建築物にも使われている古来からの伝統的な木造建築構法が存在し、これは「木の強度」を長く生かすという点において非常に優れた構法なのだという。建築士の平手さんは、「木をしっかりと組み、木の強さを生かす」この伝統的な構法をベースにした木造建築を得意としており、そこに断熱性や気密性といった現代の住宅に必要な性能を取り入れた住みやすさを兼ね備えた木造住宅を設計している。しかし、このような本格的な木造住宅というと、床や壁には無垢材、壁は塗り壁仕上げと素材にもこだわった本格的な木造住宅をイメージしてしまうがゆえに、潤沢な予算が必要だと感じてしまうかもしれない。しかし、実際には決してそれほど敷居の高いものではないという。節の多い木材を積極的に使用したり、必要な場所とそうでない場所にメリハリをつけ材料や設計に工夫を凝らすことで、手の届く予算の範囲内に収めることが可能になるのだそう。

 

Post:2023.05.02