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住まいづくりcolumn

間仕切りを極力なくした おおらかに暮らす家

理想は「個室のない家」。家がひとつの広い空間に

幹線道路から程よく離れた閑静な住宅地の一画に佇むY様邸。新築計画にあたっての要望は、非常にシンプルで、「家全体がまるで一部屋のような、大らかに住める家」にしたいというものだった。
そこで、設計を担当することになったツジデザイン一級建築士事務所では、どうしても仕切りが必要なトイレや浴室、寝室は除き、家の中を出来るだけひとつの空間として感じられるよう水回りを家の中央部に集め、その周りの玄関や収納を介して家中がつながる回遊性のある動線を設計。天井は切妻屋根の屋根裏まで広げることで空間容積を増やし、より一層広がりを感じられる空間を生み出している。天井が高くなったことで、南北面には屋根形状に沿った大開口部を設けることができた。そのおかげで、立地条件から開口部を設けることに懸念のあった東西面に設けずとも、家のどこからでも南北に視線が抜け、開放感満点の空間に仕上がったのである。

 

 

 

 

 

 

Post:2023.05.02